京大人社の視点

コロナ禍を経て、社会が大きく変わっていく可能性が指摘されています。たとえば、本格的なデジタル社会の到来。リモートでも十分に仕事がこなせ、移動にかかる無駄な時間が減る一方で、対面でなければ得られない人とのつながりが失われることが懸念されています。効率化や利益の増大を求めてグローバリゼーションを推し進めた世界は、パンデミックを前に脆さを露呈しました。効率化に回収されない、新たな価値とは何か。それを目に見える形で提示し、人々と共有するにはどうすればよいのか。議論が始まっています。