未来を考えるキーワード

ジェンダー

京大人社の視点

女性の活用が政策として掲げられる今日、未来の社会のあり方をデザインする鍵として、ジェンダーが重要なイシューとなっています。フェミニズム運動や社会政策、家族観や性的役割分担など、ジェンダー研究は当初女性学として発達を遂げてきましたが、やがて男性学やLGBT・クィアなどセクシュアリティに関する理論も含みながら、その多様性や流動的なあり方が認識されるようになってきました。歴史や文化的相対性を背景に、ジェンダーの捉え方はどのように変容していくのか。グローバル化の中での新しい社会秩序形成、社会の変革の鍵ともなるこの課題を、我々は深く考えていく必要があります。